2007年10月1日月曜日

ハワイアンの家をバングラデッシュに作ろう。





無垢材がふんだんに使われた1階リビング。天井が高く窓も大きく、開放感は抜群。思わず深呼吸したくなる。





■立地:
千葉県いすみ市の夷隅川沿い。
国道から距離があり、周囲は田畑のため閑静。太東、夷隅などのサーフポイントに近い。


■敷地面積:約1050平方メートル
■建物面積:約210平方メートル
■工法:2×6+ポスト&ビーム(柱・梁)工法
■デザイン:リンダルシーダーホームズ(外部サイト)





ハワイ旅行に行くと、わくわくし、リラックスする。交感神経と副交感神経双方が刺激され、その気候も手伝って、体調も、脳内環境も良くなる。
しかし残念なことに、ハワイ旅行するあなたは、ビジターであり、刹那であり、バーチャルである。ならば日々の生活を、住まう家をハワイアンにすれば良いではないか。ハワイにいるときのような心身のヘルシーさを、日常に、リアルにする。
そんな家に住まえばいいのだ。
千葉県夷隅のデッドエンド・エリアにある阿出川邸。便利を捨てて(とはいえ、別段不便を感じることはないそうだが)他人の手が及ばないこの地に、心のハワイを実現した。


家を建てるために必要な面積だけでなく、川の土手から裏手の土地まで購入することでプライベートな環境を実現。「住むのは湘南でも良かったんだけど、こういう土地が残っているから千葉にしたんだ」と阿出川氏


「家を建てる際に一番こだわったのは、周りを気にせず自分たちのペースで生活できる場所であることですね」
そう語るのは、この家のオーナー テッドさん こと阿出川輝雄氏。日本屈指のレジェンドサーファーでもある彼が、ここに家を構えたのは今から18年ほど前のこと。およそ30年前に東京から千葉・夷隅へと移り住み、同じ町内で6度も引越しを繰り返した末に、やっと見つけた理想の土地だった。そしてこの抜群の立地をいかすべく、真横を流れる夷隅川の土手も含めた広大な土地を購入したことで、プライベート感あふれる“デッドエンド”での暮らしを手に入れたのである。

家屋は、アメリカの「リンダルシーダーホームズ」からハウスパッケージを輸入して建てたそう。現在は日本にもディーラーを置く同社だが、かつては個人輸入という方法しかなかったのだ。外壁にはレッドシーダー、室内の床や壁、天井などにはパイン材をはじめとする多様な無垢材を惜しげもなく使い、さらに高い天井や大きな窓が開放感を生み出しているこの家は、ただそこにいるだけで、なぜか不思議と心が落ち着ついてくる。
家自体はもちろんだが、周囲の環境も含めたすべてがハワイアンムードに包まれている阿出川邸。
「モノで飾るのではなく、生活としての空気感でアイランドスタイルを表現できたらいいですよね」と微笑む奥様。「本物のハワイアンハウス」とは、そういう生活が自然とできる家のことなのかもしれない。

記憶とは?図:海馬(かいば)と長期記憶


図:海馬(かいば)と長期記憶
341 x 281 - 16k - gif
secondlife.yahoo.co.jp


2007.09.30
Vol.2377                


『2/3の不在』

MAN WALK INTO A ROOM





ニコール・クラウス Nicole Krauss
坂本憲一 訳 
出版:アーティストハウス 2004年
定価:1680円(税込)
ISBN4-04-898182-X


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NO.2217「ヒストリー・オブ・ラブ」の著者の第一
作。まあ、あの「ヒストリー・オブ・ラブ」の作家が
その前に書いた小説だということで、私も後追いして
みました。もちろん、題名だけはそれ以前から知って
おり、注目はしていたのです。週刊お奨め本のsivaさ
んも早くから取り上げていました。    

ネヴァダ砂漠で、一人の男が警察に保護された。彼の
名はサムソン・グリーン。36歳。コロンビア大学の
英文学教授で、8日前から行方不明だった。脳の腫瘍
を除去手術後、サムソンは36年間のうち、24年間
の記憶を失っていた。

目覚めたサムソンの傍らに、美しい女性がいた。それ
は妻アンナだったが、家に帰った二人はもうもとの二
人には戻れなかった。サムソンには記憶に対する喪失
感がなく、取り戻したいという欲望もない。アンナに
はそれが努力の放棄と見えてしまう。家を出たサムソ
ンに深夜、レイ・マルコムという科学者から電話がか
かってきた・・・・・

あらすじは、かなり前から知ってはいたものの、プロ
ローグ部分が「ヘ?」と驚くしろもの。1957年の
ネヴァダ砂漠での水爆実験を描いているのです。そこ
からいきなり2000年五月に時間は飛びます。これ
がずーっと気になってしょうがない。いったいどう物
語はつながっていくのか。

ただの記憶喪失とはどうやら違うようです。12歳ま
での記憶しかないとはいっても、サムソン本人の精神
は大人。ただ12歳までの記憶しか残っていないだけ。
むろん、母親がその間に亡くなったことも知らない。
妻と結婚したことも知らないし、自分が大学教授とい
うことも知らない。家に帰ったサムソンと妻アンナと
のやり取りは、哲学的な物思いを連ねた文章が続き、
この部分が私はたいへん好み。「ヒストリー・オブ・
ラブ」に通じるものがある。

「アンナは深紅色のサクランボが灰色の脳組織に巣く
っているさまを想像した」

「心にとって、一度も存在しなかったものをどうやっ
て懐かしめばいいというのか?」

『わたしはあなたを失ったのに、にもかかわらずあな
たはここにいる。わたしをなじるためにね』

『問題の腫瘍を取りもどすんだよ!』

静かな前半部分が終わり、後半はスラプスティックで
かなり映像的なストーリー構成。「ヒストリー」でも
思いましたが、この作家の資質は映画向き。サムソン
が砂漠で遭難するシーンや、病院襲撃シーンなんての
は、前半と打って変わって、冒険小説じみています。
もちろんこの後半も面白い。

記憶の移植という、SFタッチのテーマなのですが、
それほどSFを意識する必要はありません。人間にと
って記憶とは何か。共通する記憶を失えば関係は壊れ
るのか。なんだかそれを思えば、サルトルの「嘔吐」
をついつい連想させる前半部分。だから、私もつい惹
かれてしまったのでしょうか。小説としての完成度で
は「ヒストリー」に比べてまだまだという感がありま
すが、荒削りながらもこの作家の最もいいところがあ
らわに見える。ただ、これを難解と感じる向きもある
かもしれません。

3時間ちょうど


太極拳足を上げたらぎっくり腰


評価  ★★★★




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評価について

☆☆☆☆☆・・・・・何が何でも読みましょう
★★★★★・・・・・めったに読めない逸品       
★★★★・・・・・・なん読お薦め本      
★★★・・・・・・・好み次第だけど、平均点以上     
★★・・・・・・・・他に本がなければ         
★・・・・・・・・・時間のムダを覚悟するなら